まじめにポケモン

マスコットが2匹いるだけのマジメなパーティ

【最高レート2023、最終レート1909(2284位)】一蓮托生キョジオーン受けサイクル ~金属音テツノドクガを添えて~

初めましての方は初めまして。だいすけと申します。

今回、ポケモンSVで初めて最高レート2000↑を達成しましたので、構築記事を書かせて頂きます。

最終レートこそ振るいませんでしたが、変わった技構成のポケモンも何匹かいますので、最後まで見て頂けると嬉しいです。

 

 

1. PT構築経緯

【PTコンセプト】

  • HBまもみがキョジオーンを構築の軸として、ほとんど全ての試合で選出する。
  • キョジオーン対策は裏のポケモンで乗り越えて、キョジオーンで詰ませて勝つ。

とにかく「キョジオーンと一蓮托生する」という鋼の意志でPTを作りました!

前期1位の構築記事を読んで、キョジオーンを軸とした受けサイクルが強いと感じたことと、前期はヤドランを使用していたので今期はヤドキングを使いたいというわがままから構築をスタート。

キョジオーンの塩漬けは一貫性を作りやすい技のため、隠密マントさえどうにかなればどのPTにも選出しやすいこと、一方でヤドキングは出すPTを選ぶことから、HB妖キョジオーン+特殊受け(複数匹)の並びを構築の軸として考える。

過去の経験から、PTの構成は以下のようにしたいと考え、他4匹のポケモンを考えた。

キョジオーン(汎用物理受け)+特殊受け3枠+崩し枠+対面性能の高い高速AT

 

他4匹を決める上で意識したこと

 

対鋼タイプへの回答

特に意識したポケモンは、サーフゴー、ジバコイル、ドドゲザンの3匹。

対サーフゴー枠は、色々なPTに投げていくことが想定されるため、サーフゴーの処理以外の役割も熟せるポケモンから選ぶ。

→対サーフゴーが高く、キョジオーンと連携して裏のポケモンを削る動きができる点から、HDベースの毒菱テツノドクガを採用。

ジバコイルは、電気の一貫を切れないとボルチェンで逃げられる点、地震を撃ってもテラスタルで回避される点を考えて、役割破壊気味に突破する方針で考える。

→PT内に高速ATを用意したいという考えから、地面テラスのテツノツツミを採用。

対ドドゲザン枠は、最初はチヲハウハネを採用していたが、中盤からサイコショック持ちのサーフゴーが増え、テツノドクガでのサーフゴー受けが安定しなくなったことから、悪タイプから選ぶことにした。

→対サーフゴー性能まで考えて、HDベースで瓦割持ちのトドロクツキを採用。

 

その他、ピンポイントメタ

格闘タイプの処理を塩漬けに頼る構築のためアンコール持ちのテツノブジンの処理が面倒。

遂行速度が遅いポケモンで固められているため、コノヨザルエスパトラ等の絡め手を使うポケモンに勝てない。

→これらをまとめて見ることができ、PTの状態異常耐性、スカトリ耐性を高められる点を評価し、毒珠サーフゴーを採用。

 

シーズン序盤~中盤にかけて、隠密マント持ちのラウドボーンが一定数いたため、初見殺しで良いので役割破壊が狙るポケモンを1匹用意したい。

→技スペースが余っていたテツノドクガに金属音を仕込むことで対策とした。

 

最終的にできたPT

※ツツミ+ヤドキングの並びを強く意識させるため、下記個体紹介とPTの並び順が異なっています。

2. 個体紹介

キョジオーン

主な役割対象:鋼タイプを除く物理全般、眼鏡ではないハバタクカミ

調整意図:ミラー意識でS28振り、残りHB

 

本構築の要。ほとんどすべてのPTに対して選出。このポケモンを通せるか通せないかが勝敗に直結する。

技構成は、塩漬けの性能を最大限引き出せるようにと考えてこの4つで確定。

Sはミラー意識で少し振り(キョジオーンミラーでの勝率が格段に上がる。)、残りはHBで確定。

但し、テラスタイプはある程度自由に変更可能。

今回は物理受けの性能を最大限引き出したいと考え、ドラゴン・格闘の2つに耐性を持てる妖タイプとしているが、霊耐性を確保でき、地面技を等倍以上にできれば他のタイプに変更しても良い。

選出率は体感80~90%で、ほとんどすべての試合で、地面タイプの弱点を消すことを目的にテラスタルを切っていた。

 

 

ヤドキング

主な役割対象:テツノツツミ、テツノドクガ、(ハバタクカミ)

調整意図:Cサイコショックで無振りテツノドクガ乱1(87.5%)、Aアクアブレイクでハバタクカミ乱2(83.9%)、残りHD

 

特殊受け1号。テツノドクガ、テツノツツミが見えた場合に選出を検討する。

調整はサイコショックでテツノドクガを倒せるCを確保し、残りをHD。

HDチョッキにすることで、テツノツツミのフリドラをダメージ33%以下(再生力の回復圏内)に抑えたり、ハバタクカミのムンフォ+シャドボ×2を高乱数で耐えることが可能。

技構成は色々入れ替えながら使用していたが、最終的に、ハバタクカミに対してムンフォでCが下がった時の打点としてアクアブレイク、対テツノドクガのサイコショック、対テツノツツミのサイコキネシス、交代読みでドラゴンタイプに撃つ冷凍ビームの4つに落ち着いた。

ラスタルは、今回はハバタクカミに眼鏡ムンフォをごり押しされると嫌だと感じたため、鋼タイプとしたが、ほとんど切らなかったため、特にこだわる必要は無い。

 

テツノドクガ

主な役割対象:ハバタクカミ、サーフゴー、ラウドボーン、ウルガモス

調整意図:S87族抜き、残りHD

 

特殊受け2号。相手PTにハバタクカミ、サーフゴーがいた場合、選出を検討する…と言いながらかなりの頻度で選出していた。

恐らく今回のPTの中で最も型が歪んでいるポケモン

対サーフゴー性能が高く、回復技を持っている点に注目した結果、このような型になった。

毒菱はセグレイブやコノヨザルのように設置しているポケモンには特に有効で、キョジオーンとの相性も良好。

金属音は、ラウドボーンのように遂行速度が遅い相手に対する崩しとして採用。隠密マント持ちのポケモンにも通る点がアシッドボムとの最大の違い。但し、命中率は85%。

持ち物は、最低限の打点を確保するため、1ウエポンで無駄がない(?)点を評価して木炭。意外と貢献してくれました。

ラスタルは、今回は炎耐性を維持しつつ水耐性を持たせたいと考えて水タイプとしたが、ほとんど切らなかったため、特にこだわる必要は無い。

Sは環境に多いセグレイブ、イダイナキバを意識して87族抜きとしていたが、コノヨザル(S90)まで意識しても良かったとは思う。

使った感想としては、金属音は万人受けする技ではないが独特の強みがあるため人やPTによっては検討の余地あり。

毒菱、朝の陽ざしは、ドクガのサイクル性能を考えてもかなり実用的な技だったため、サイクルパでサーフゴー対策枠を検討している人がいれば、是非採用を検討してみてほしい…と言えるレベルには勧められる技だった。

 

トドロクツキ

主な役割対象:ドドゲザン、サーフゴー、サザンドラ

調整意図:S100族抜き、Aテラス瓦割でH振りドドゲザン高乱1(93.7%)、残りHD(C252サーフゴーのゴールドラッシュ乱数2発43.3%程度)

 

環境中盤で流行したサイコショック持ちのサーフゴーに対して、交換読みサイコショックをケアできるポケモンが欲しいと考え、特殊受け3号に抜擢。

同時に、ドドゲザン対策枠でもある。相手PTにドドゲザンがいた場合、ほぼ確実に選出する。

守るは、相手のハバタクカミが拘り持ちだった場合、技を見てからドクガに引くか判断する動きができる点が強いと考えて採用したが、そのような形で使うことはなかった。

ただし、キョジオーンの塩漬け、テツノドクガの毒菱等のスリップダメージを稼ぐ手段としてはかなり相性が良かったため、このPTで使うのであれば一つの正解…というように感じた。

ラスタルは、格闘打点の底上げを目的に格闘タイプとしたが、実際に切ることはほとんどなかった。

使った感想としては、物理耐久方面は思っていたよりも数倍柔らかく、使いこなすには練度がいるポケモンだと感じた。

最初、ドドゲザンのけたぐり(、関係ないがサザンドラの流星群)を喰らって一撃で落ちた時は、「何だこの軟弱ドラゴン…」と言葉が出た。

それをたまたま聞いていた某悪統一が、隣で何か言いたげな目でこちらを見ていたが、まあ、そんなもんは知らんよなぁ...。せやろ...?

 

サーフゴー

主な役割対象:テツノブジン、クエスパトラ、コノヨザル(キョジオーンと連携前提)

調整意図:遅めのサーフゴーに対してミラーで勝つためにS振り。PTの火力不足を補うため残りHC

 

崩し枠…として考えていたが、キョジオーンとテツノドクガが崩し枠として優秀過ぎたため、最終的にピンポイント対策枠に落ち着いた。

上記ポケモンの対策の他にも、受けサイクルのためPTにスカトリ耐性を付けたいと考えて採用。

毒珠トリックを使った感想としては、強みと弱み両方あって、採用するかはPTと相談だと感じた。

強みは見えない毒の勝ち筋を押し付けられる点で、キョジオーンとの連携も良かった。ただし、サーフゴー単体で見ると、持ち物によってテラスタルの幅が狭まる点が弱みだと感じた。今回はキョジオーンでテラスタルを切る前提の構築ではあったが、「ここでサーフゴーが飛行テラスで切れば…」と思う試合はいくつかあった。

 

テツノツツミ

主な役割対象:ジバコイル、イダイナキバ、ガブリアス

調整意図:CSぶっぱ

 

高速エース枠。対ジバコイルを兼ねているため、ジバコイルを誘い狩りできるポケモンとして採用。一応、隠密マント持ちの高速アタッカーが出てきた場合のケア要員でもある。

ジバコイルは一度不利対面を作ると受けるのが難しいポケモンのため、ジバコイル入りに限りキョジオーンの選出は控え、テツノツツミを軸にして動くようにした。

テツノツツミをジバコイルに後投げしない限り地面テラスは考慮されないため、役割破壊テラスタルの使い方としてはかなり良かったと思う。

ただし、HDチョッキ型には1発耐えられるため、その点だけはご注意を…。

 

3. 選出パターン

基本的には、上記仮想敵に合わせて選出するポケモンを選択。

ジバコイルがいない場合

キョジオーン(先発)+相手のPTに合わせて、各ポケモンの仮想敵を考えて2匹を選択。

 

ジバコイルがいる場合

テツノツツミ(先発)+相手のPTに合わせて、各ポケモンの仮想敵を考えて2匹を選択。

 

対受けループ

キョジオーン(先発)+テツノドクガ+サーフゴー

基本的には、塩で嵌めてTODを狙う方向で考える。

 

 

4. きつい相手

ジバコイル+セグレイブの並び

世界の終わり。ジバコイル入りにはキョジオーンを投げたくないが、セグレイブに対してキョジオーン以外で太刀打ちできる駒がいない。

 

隠密マント持ちの地面物理アタッカー

物理アタッカー全般をキョジオーンで見る想定だったため、世界が終わる。

 

ミミズズ

キョジオーン対面でしっぽを切られると世界が終わる

 

コノヨザル、クエスパトラ

世界は終わらないが、サーフゴー自体がこれら2匹に対して100点の回答ではないため、不安を抱えながら対戦することになる。

 

5. 最後に

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

今期初めてキョジオーンを使ってみましたが、良くも悪くも環境によって刺さり具合が顕著に変わるポケモンだと感じました。最終日はキョジオーンのマークが厳しく、レートを大きく溶かしてしまいましたが、それでも久しぶりに自分らしい受けサイクルを作ることができたのは良かったです。

今回使用したPTは今月中に動画化する予定ですので、キョジオーン、金属音テツノドクガがどのように活躍したか気になる方は、是非見に来ていただけると嬉しいです。

 

最高レート:2023

 

最終レート:1909 (2284位)

 

Twitter:@Daisuke_poke