初めましての方は初めまして。だいすけと申します。
レギュF環境で「ヤドヤド構築」にて、最高レート2081(最終1909、1325位)を達成しましたので、構築記事を書かせて頂きます。何かの参考になれば幸いです。
2/13追記:オオニューラの性格が間違っていたため、画像を修正版に差し替えました。すみませんでした。
構築経緯
構築テーマ
今回は、以下3点をテーマに、構築を作成しました。
- 藍の円盤で追加されたポケモンは一旦忘れて、レギュE環境のTOP10(BIG6+αのポケモン)に対して対策を厚くする。
- 受け一辺倒ではなく、相手を倒しきることを重視する。
- エースポケモン(キョジオーン)を出せない構築をイメージし、適切な補完枠を充てる。
※レギュE環境(前シーズン)のTOP10
構築作成過程
前段
パーティコンセプト上、ヤドランとヤドキングの2匹は確定で入ることになりますが、初めからこの2匹ありきで組むのではなく、自然な流れで構築に入ることを目指します。
妖テラス塩+水オーガポンの並びが、レギュE環境のTOP10に強目で、12/23日に開催された仲間大会「ポケ実フェス」でも手応えを感じたため、この2匹を軸に考察を始めます。
考察の方針
妖テラス塩+水オーガポンの強みは、前述の10匹の並びに強めなことですが、炎オーガポンとテツノツツミは苦手です。
そこで、この2匹に強く、且つ前述の10匹にもそこそこ仕事ができるポケモンを選択することで、前述の10匹に対して、vsスタンパ用の4匹(+2匹)の並びを作ることにしました。
炎オーガポン対策として考えたことは、①炎蔦棍棒に対して受け出しできること ②S110以上であること ③H252オーガポンまではワンパンできること の3点です。
アプローチとしては、炎オーガポンに弱点を付けるポケモンにスカーフを持たせること、S110以上のポケモンに火力UPアイテムを持たせることですが、前述の10匹に対して負荷をかけていくことを考えると、瞬間火力を出せる方が良いと考え、後者のアプローチを選択し、鉢巻トドロクツキを採用しました。
※オーガポンがHBだと鉢巻逆鱗を耐えられてしまいますが、耐久に厚い=火力が無いオーガポンなら、キョジオーンである程度リカバリーが効くと考え、妥協しました。
テツノツツミを上から叩くことは困難なため、受ける方向で対策を考え、HDチョッキガラルヤドキングを採用しました。
ここまでで重い眼鏡ハバタクカミに対して、ムーンフォースの一貫を切りに行ける点も評価ポイントです。
また、役割対象ではないですが、Cに努力値を振り火炎放射を採用することで、サーフゴーに対しても多少はやり合えるようにしてみました。
補完枠
ここまでの4匹の並びは、キョジオーンの選出ありきで考えた並びになります。(カイリュー、パオジアン等の物理ATに勝てるポケモンが妖テラスキョジオーンしかいないため)
そこで、キョジオーンが出せないケースを考え、残り2匹を補完枠に充てることにしました。
具体的には、相手PTに鋼物理アタッカーがいた場合の選出についてです。 (主にドリュウズ、メタグロス)
そこで、この2匹への対策として、イカサマ持ちのヤドランを採用しました。
ただし、ヤドランは剣舞ドリュウズに対して後出しからの役割遂行が不安定なため、砂ドリュ等相手がドリュウズを押し通す構築だった場合、競り負けてしまうと考えました。
そこで、「ドリュウズを1割削るレベルでいいから先制技持ちのポケモンが欲しい!」と考え、補完枠の補完枠として、猫騙し持ちのオオニューラを採用しました。
オオニューラの採用理由は他にもありますが、話が脱線するので個体紹介で触れます。
最終的に、このようなイメージでPTが完成しました。
個体紹介
キョジオーン
調整:H ぶっぱ、D C特化ガチグマの大地の力を高乱数耐え、残りB
役割対象:物理全般
構築の要その1。
今回は、レギュE時代に身代わり悪ウーラオスに苦しめられたトラウマから、鉄壁ボディプレ型で採用しました。
ボディプレスは、対悪ウーラオスだけでなく、ディンルーやガチグマ(交代際に一撃入れる想定)に対する削りとしても便利でした。
調整は、役割対象ガチグマに対してワンチャン1発殴れたらいいな程度の目安で、あくまで物理受けとしての性能を最大限引き出すために、可能な限りHBに振り切るようにしています。
テラスタイプは、タイプ一致で弱点を突かれにくい点、ヤドヤドの2匹を並べている都合上悪耐性が欲しかった点から、フェアリーにしました。
水オーガポン
調整:Hぶっぱ、A H252サーフゴーを蔦棍棒で高乱2発(80.8%)、S:準速サーフゴー抜き、残りD
役割対象:サーフゴー、ガチグマ赫、その他特殊全般、受けループ、キョジオーン
構築の要その2。
一番の役割対象はサーフゴーですが、裏にいるカイリューにも一定の負荷をかけられるようにするため、ヤドリギ型で採用しています。
調整は、対サーフゴーに特化しました。
最速サーフゴーは抜けませんが、スカーフ以外のサーフゴーに上を取られたことはほとんど無かったため、全然気にならなかったです。ちなみに、対サーフゴーを考える場合、蔦棍棒2発で倒れるかどうかは役割遂行に大きくかかわって来るので、HD水オーガポンの調整を考えている人は、最低限A実数値155(本調整)までは火力を伸ばしましょう。
テラスタルによるD上昇は、C特化サーフゴーのシャドーボールを25%の低乱数ですが耐えられるようになる以外にも、他の特殊アタッカーに対しても広く撃ちあえる点が魅力でした。
ただ、水オーガポンにテラスを切る=キョジオーンにテラスを切らないなので、どちらにテラスを切るかは試合の中で見極める必要がある点には注意してください。(慣れましょう!)
余談ですが、今回、構築作成にあたり藍の円盤で追加されたポケモンの対策を甘めにしていた理由は、水オーガポンが追加ポケモンに対して強めだったからというのがあります。これはS14序盤からわかっていたことなので、シーズン終盤で水オーガポンがメタられそうだなと不安だったのですが、結果的にそのようなことは無く、安心して使うことができたのが、今回の最高レートを更新できた理由だったのかなと思います。
トドロクツキ
調整:S 最速、A S>A調整(相手の晴れにタダ乗りしてブーエナを発動させる想定)、H 残り
役割対象:オーガポン、ラティ系、イーユイ等
対オーガポン枠ですが、瞬間火力が高いので、割と何でも屋として扱っていました。
個人的には、ラティオス、ラティアス系統に強い点がポイントで、ラスターパージ等のエスパー技に受け出したり、相手のテラスを誘発しながら鉢巻とんぼ返りで逃げる動きが強かったです。
テラスタルは、フェアリーテラスした相手への火力補強、対氷、フェアリータイプを意識して鋼にしたが、正直テンプレ型なので、あまり話すことが無い^^;
ガラルヤドキング
調整:Hぶっぱ、C H振りサーフゴーを火炎放射で高乱2発、残りD
役割対象:テツノツツミ、ハバタクカミ、特殊全般、毒菱回収要員
対テツノツツミ枠、選出に余裕がある時のハバタクカミ対策枠として採用しました。
※キョジオーンvs眼鏡ハバタクカミ対面ではムーンフォースしか撃たれないため、不安定ではあるものの、眼鏡ハバタクカミへの回答として機能する。
ヤドキングの技構成は、対ハバタクカミのサイコショック、サーフゴーへの打点として火炎放射までは確定で、残りは自由枠となります。
今回は、タイプ一致打点兼ツツミへ役割遂行を考えてヘドロ爆弾と、瞑想を積んでくる相手を意識してバークアウトを採用しました。
バークアウトは、単純に瞑想で上がるCを元に戻しながらダメージを蓄積させたり、相手に瞑想連打を強要させて、その隙にトドロクツキを着地させる動きに繋げる技として優秀でした。
ヤドラン
調整:HBぶっぱ
キョジオーンが出せないときの代理の物理受けとして採用しました。
メインの役割対象はかなりピンポイントですが、キョジオーンの代役を担えるように、他の物理AT相手でも多少は抗えるような技構成としています。
イカサマは、剣の舞を積んできたドリュウズ(テラス考慮)への安定打点として採用しましたが、今期はドリュウズを1回も選出されなかったため、使用感は確かめられませんでした。ただ、龍舞カイリューやメタグロス等、刺さるところにはしっかり刺さってくれたので、サブウエポンの選択肢としては充分ありだと思いました。
持ち物は、最初は砂ドリュに厚くするため、ステロ+剣舞珠地震を耐えられるように厚底ブーツにしていましたが、発動した場面が一度もなかったため、最終日付近からは、キョジオーンへの回答を増やすために隠密マントにしていました。
ただし、キョジオーンは水オーガポンで見るのがこのPTの基本方針のため、あくまで選出枠に余裕がある時のサブプラン程度です。
オオニューラ
調整:H 4n、細かい調整は下記参照
役割対象:砂ドリュウズ、雨パのブリジュラス
ヤドランがドリュウズを狩り漏らしたときのために、先制技持ちのポケモンが必要だと思い、採用しました。
数ある先制技持ちの中でオオニューラを選んだ理由は、①PT全体でSラインが不足しており、早いポケモンを採用したかったため ②毒タイプをPTに2匹入れることで、毒菱の通りを悪く見せるため。(毒菱を撒かれないことで、水オーガポンが動きやすくなる)
調整は、PTの性質上、サイクル介入できるように硬めの方にしたいと思い、しざよさんのオボンオーニューラの調整を参考にしました。(無断転載のため、問題あれば削除します。)
ただし、今回は身代わりを採用して能動的にオボンを発動させることも考えていたため、H実数値は4nに調整しています。ただし、本家とこの構築では運用方法が別物のため、調整についてはもう少し煮詰めるべきだったとは思います…。
技構成については、身代わりが優秀で、電磁波透かし、相手のテラス確認、能動的な軽業発動と色々なところで活躍してくれました。
テラスタイプは、「ブリジュラスのエレクトロビームを無効化しつつ身代わりを貼れたらアドでは?」と思い地面にしたが、そもそもオオニューラでテラスを切ると雨イダイトウに誰も勝てなくなる問題が発生してしまうため、他のテラスタイプでも良かったかもしれないです。
選出パターン
※基本的に、キョジオーン、水オーガポン、トドロクツキ、ガラルヤドキングの4匹から選出を決めます。
ヤドランやオオニューラは補完枠のため、めったに選出しません。
vsスタンパ
+ororから2匹
キョジオーンは確定として、残り2匹については相手PTに合わせて、以下の手順で選出を決めていました。
- サーフゴー、ガチグマ赫がいる場合、水オーガポンは確定
- テツノツツミがいる場合、ガラルヤドキングは確定
- オーガポンがいる場合、トドロクツキを選出
- 選出枠が余っていて、且つハバタクカミがいる場合、ガラルヤドキングを選出
- 選出枠が余っていて、且つ相手PTにキョジオーンがいる場合、ヤドランを選出
- 考えがまとまらず、且つ相手PTにサーフゴーがいない場合、オオニューラでガチャる
vs砂パ
++
カバルドンをヤドリギで削り、ドリュウズはヤドランで受けて、ラストをオオニューラと水オーガポンで捌くプランを考えていましたが、今期一度も砂選出をされなかったため机上論になります。
vs雨パ
++oror
水オーガポンで場を荒らして、トドロクツキを通しに行きます。相手PTの水ATがウーラオスの場合はキョジオーンを、テツノツツミの場合はヤドキングを選出、それ以外の場合はオオニューラを選出していました。
結局、トドロクツキが通るか通らないかのゲームになるので、マッチング的にはかなり不利寄りです。
vs受けループ
++
スリップダメージを最大限稼ぐため、キョジオーンと水オーガポンの2匹を軸に、水オーガポンに毒が入らないようにヤドキングを添える形です。
水オーガポンのヤドリギを絡めたTODを狙います。
HP全員MAXの状態で最終ターンにつなげやすい選出のため、比較的有利寄りのマッチングになります。
苦手なポケモン
絶対無理な相手
・隠密マント水テラスor電磁波サーフゴー (水オーガポンで勝てない)
・鉢巻パオジアン(氷柱怯みを考慮するとキョジオーンで受からない)
水テラス隠密マント型については、相手目線では水オーガポンの技構成が分かるまでテラスを切ってこないことがあったので、多少は誤魔化せていました。ただし、テラスを切らた試合は漏れなく負けていました。
きつめの相手
・剣舞パオジアン
・スケショアイヘカイリュー
・剣舞水ウーラオス
・ノマテラガチグマ
こんな子に育てた覚えはないのに;;
PTコンセプト上、対レギュE TOP10性能をキョジオーンと水オーガポンに集約しているため、この2匹で勝てない型は基本的に苦手寄りです。
最後に
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
最終順位は4桁でしたが、約7年ぶりに自分の最高レートを更新できたのは素直に嬉しかったです。
構築としては、ヤドラン、ヤドキングを自然な流れで構築に組み込むことができたのは良かったと思いますが、補完枠を贅沢に使いすぎてしまったのは反省点かな?と構築記事を書いていて思いました。
S15はこのあたりを見直して、構築をブラッシュアップしていきたいと思います。
最高、最終レート↓